2005年 08月 29日
今年の夏の一大イベント、京都旅行より帰ってまいりました。 2泊3日のお腹も心も満腹の大充実旅行、写真を中心に、何回かに分けてレポートさせて頂こうかと思います。 まずは1日目。新幹線に乗り、京都へ向かいます。私は昔から、新幹線での旅がとても好きで、ここに行きたいね、あそこであれも買いたい、じゃあ近くのこの店にも行こうか・・・そんな話で盛り上がりながら、あっという間に目的地に着くあの高揚した気持ちがたまらないのです。 そして京都。夏の京都らしい夏日。京都の駅ビルに映る京都タワーの鮮やかな色に、ますますテンションがあがりました。 まずは祇園にある天ぷら屋「天周」へ。下調べの段階で、これは食べたいと熱望していた「かき揚げ天丼」を迷わずオーダー。ほかの天丼より少し時間がかかるのですが、待った甲斐ありのこのボリューム!さつまいも、かぼちゃ、れんこんなどの根菜類をメインに、三つ葉、小エビなどの具が惜しげなく使われています。この大きなかき揚げ、半分はたれにつけてあり、半分はそのまま。たれのついていない部分に、抹茶塩をかけていただくのですが、たれの甘辛さに食が進み、塩を振りかけた部分のざくざく、ぱりぱりのクリスピーな食感にまたパクパク。かなりごっつい1杯でしたが、きれいに平らげてしまいました。 さて、お腹も一杯に満たされたところで、次は北野方面へ。中学、高校、大学のころと、何度か来たことのある北野天満宮へ久々お参りです。狛犬にハトがとまってる・・・などと言いながら、一周し、次の目的へ。北野天満宮近くにある、「粟餅所 澤屋」に向かいます。 天丼でかなり満腹になっていたのですが、これはどうしても食べてみたかった・・・というわけで、粟餅をオーダーしました。オーダーすると、すぐにその場で作り始め、出来たてを出してくれます。あんときな粉の2種類。あんの方は、さらっとしたきれいな紫色をしたこしあんの中から、黄色の粒々が残った粟餅が。一方、きな粉の方は、色の濃いいかにも香ばしそうなきな粉が振り掛けられ、きな粉好きの私にはたまらない一品でした。とろりと柔らかい餅で、そこに粟の粒々が感じられ、米の餅よりも軽い口当たりだったので、満腹の私たちも、おいしい、おいしい、とあっという間に完食。 さすがにおなかが重くなったので、少し散策をしに、バスに飛び乗り銀閣寺へ。以前から銀閣寺はとても好きな場所で、京都へ行ったときには何故か毎回足を伸ばしてしまいます。こじんまりとしているのですが、よく手入れされたきれいな庭を眺めると、心も落ち着きます。何といっても私が好きなのは苔。大切な苔と、ちょっと邪魔な苔と、とても邪魔な苔という3種類に分類された苔見本が何といっても笑いを誘う。私はとても邪魔な苔がかわいそう、と思いながらも、さすが、苔を大事に手入れしているだけあって、庭の地面はまるでビロードのような緑が美しいのだな、と感心してしまう。意外と私はここへ来ると、下を向いて歩いていることが多いような気がします。 食べてばかりのようですが、案外歩いているので、汗もたっぷりとかき、のどもすっかり渇いてしまいました。ここまでハイペースで回ってきたので、そろそろゆったりと休憩をしたい・・・と言う訳で、お次は五条にあるエフィッシュへ向かいました。ここは大好きなカフェで、鴨川沿いというロケーションと、美味しいメニュー、全てが他にはない雰囲気で、以前は夜に訪れたのですがそれもまたおしゃべりを更に盛り上がらせるものでした。 さて、涼を求めていた私たちがすかさず頼んだのは、ラズベリーとブラッドオレンジのスムージー。果物そのままのベリー色のスムージーは甘みもさっぱり、ビタミン満点のジューシーな味わい。当然おしゃべりも弾みました。 さて、一度丸太町にある宿に荷物を置きに行き、心置きなく街歩き。宿からも歩いていける、二条通のカフェ、cafe bibliotic HELLO!へ向かい散歩です。二条通は、三条、四条と違って静かな通り。人通りもさほどありません、が、名店がざくざく。まずは、「イレモンヤデザインラボ」で、シンプルなのに温かみもある色合いの家具を眺め、ため息をつき、お次は「finger marks」というたまたま見つけたお店にも入りました。ここも、家具や手作りのアクセサリー、ファブリック、アンティークの食器などなどついつい欲しくなるものがたくさんありました。 そして目的地のHELLO!へ。旧い建物を生かした、とにかく開放感のある店内になんともいえない心地のよさ。以前から雑誌などで気になっていたのですが、想像以上の開放感、大きな本棚、空間の贅沢な使い方。余りの居心地のよさに気をよくして、おなか一杯、お茶だけでいっか、と言っていた私たちがオーダーしたのは・・・ドライカレーサーロインのサイコロステーキ添え。しっかり男前な夕食です。まずは盛り付けがきれいなサラダと、暑い日にはうれしい、冷製スープが出て、メインのカレーです。カレーはしっかり辛さもあり、スパイシーで食欲を増す味。そして、サイコロステーキがまた・・・いいお肉を使っているらしく、柔らかく脂がジューシー。料理のお皿は普段私も使っているイッタラのティーマシリーズだったのも嬉しかったです。最後に出されたコーヒーはしっかり豆を挽くところから入れてくれるので、香ばしくて大満足でした。最後まで手抜きのない、接客も心地よいカフェ。次回からはここは一度は行かなければならないお店になりました。 1日目の最後を締めくくるのは、やはりカフェ・・・。二条通から更に歩き進めて京都市役所近くのカフェ、sinamoへ。こちらは縦に細長い空間が特徴的ですが、狭さなどまったく感じません。というのも、このライト!圧巻です。ここでは私ははちみつソーダ、友達はアイスココアをオーダーし、ゆったりと夜お茶。家族の話や昔話ですっかり盛り上がり、心地よい疲れを癒しました。ここはご飯も美味しいらしいので、次回はご飯を食べに来てみたいなと思いました。 この日は気づけばカフェを3軒渡り歩いていました。びっくり。でもどこも全く違う個性を持っていて、共通するのは「長居出来る心地のよさと美味しいメニュー、丁寧な接客」。京都のカフェならば、一人ででも長い時間を楽しめそうです。思えば、京都の町は、「一人で過ごしやすい」場所がたくさん。以前も、河原で一人読書をする人、楽器の練習をする人、カフェで長い間スケッチブックに絵を書いている人、とにかく一人で過ごしている人をよく見かけました。そこも京都の好きなところです。 そんなことを考えながらぐっすりと眠りにつきました。 (一日目終わり)
by pudlenka-nero
| 2005-08-29 22:45
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